1.ドロップシッピングの現状
2.ドロップシッピングのサイトの分類
3.ドロップシッピングの今後
の2つめです。
1.ドロップシッピングの現状
を読んでいない方は合わせてどうぞ。
2.ドロップシッピングのサイトの分類
現状ドロップシッピングのサービス提供者(DSP)は主に3つのカテゴリに分かれています。それぞれの特徴とDSPを選ぶときの基準となりそうな点について話しました。
以下の3つに分かれます。
T.様々な商品を卸値で提供
U.オリジナル商品を製造販売
V.ディレクトリ
まず「T.様々な商品を卸値で提供」ですが、これは様々な商品を卸値でドロップシッパーに提供して商品の販売を行ってもらうものです。DSPによってはECサイトを作る機能を提供していたりします。
以下のようなサービスが該当します。
もしも
Ecosec
電脳卸
リアルコミュニケーションズ(リアルマーケット)
Selling Club
ストアファクトリー (ミセつく)
G&W (ドロップシッピングジャパン)
これらを選ぶ基準として
品揃え、手軽さ、機能性
の3つを挙げました。
品揃え
品揃えは当然多いほうが望ましいです。ただ、品揃えが多くても売れる商品がないとユーザーは使いません。ユーザーはできるだけ多くのDSPに登録して、売れる商品をいち早く見つけて、他の人よりも早く売り始めることが重要になってきそうです。DSP側としてはいかに他のDSPにはないものを扱うかが差別化の要因になります。アフィリエイトASPのように、DSPもある商品分野に特化してくるところも増えてくるでしょう。
手軽さ
ユーザーのリスクの過多が重要になってきます。
・問い合わせ、クレーム、返品の対応
・特定商取引法の表記はどこになるのか
・始める際に費用がかかるか(与信の影響で最初に預かり金をとるところがある)
・月額でお金が必要か
機能性
ドロップシッピングを始めたはいいものの売れなければユーザーはすぐに離れていってしまうので、売るための機能をいかに提供していくかが重要になってきます。
・お店を気軽に作れる機能
・メルマガやDMなどを発送できる機能
・サイトに貼る商品画像、商品紹介でいかに売れるデザインを用意してあるか
・ブログやRSSなどとの連携
のようなものが売るための機能として考えられます。
次に「U.オリジナル商品を製造販売」ですが、これはTシャツやマグカップなどに自分がデザインした絵や自分が撮った写真を貼り付けてドロップシッピングで販売できるというものです。DSP側は注文が入ってから印刷を行うので、DSPもユーザーも在庫を抱えることはありません。
以下のようなサービスが該当します。
ClubT
UPSOLD
Shirtcity
Factio
Spreadshirt
Crafters(これは他のものとは少し違っていて、デザインだけでなく自分で作った商品を販売できるようです。)
これらのサービスの比較のポイントとして以下の4点を挙げました。
インターフェースの多様性(デザインをどのようにアップするか)
サイト構築CMSの有無
他のサイトで販売できるかどうか
品揃え(CD、DVD、書籍などが考えられる)
インターフェースの多様性
デザインをアップする方法をいかにユーザーが使いやすいものにするかが重要になってきそうです。。
ケータイで写真を撮ってそれをメールで送るとTシャツにアップされて自動的に販売されるとか、デジカメのデータをまとめて入れるとそれがTシャツに出来るとかいった例が考えられます。
ショップ構築CMSの有無
ユーザーが自分のショップを気軽に作れるかどうかです。作ったショップがサブドメインか別ドメインでないとあまり意味がないです。これがあるとユーザー側、DSP側に双方にメリットがあります。
ユーザーは自由に自分ページをカスタマイズできます。
DSP側はたくさんのショップからリンクを貼ってもらうことでSEO対策になります。Cafepressのページランクが9なのもこれが原因だと思われます。
国内のサイトだとまだショップを作れる機能を用意しているところが少ないようです。あくまでもDSPのサイト上に自分の商品がアップされていて、そのページのURLを自分のサイトに貼って売るというような形になっています。
他のサイトで販売できるかどうか
タグを貼って自分のサイトで販売したり、ブログのプラグインの1つとしてブログ内にお店を作ったりして、自分のサイト内で販売が簡潔してこそドロップシッピングの面白さがあると思うので、DSPのサイト内だけでなく、別のサイトで販売できるようになるかが重要です。
品揃え
現状Tシャツがメインですが、CD,DVD,書籍など今後様々な商品が取り扱えるようになるはずです。インディーズのバンドの人が音源をDSP上にアップすると、それがCDで販売できて、注文が入ってからDSPがCDに焼いて発送するというようなケースがアメリカではあるようです。この品揃えがDSP間の一番大きな差別化要因になると思います。
最後に「V.ディレクトリ」です。ドロップシッピングで商品を提供するメーカーや卸の情報をまとめて販売しています。ユーザーは情報を買って、個別にメーカーに連絡して、ドロップシッピングを始めるということです。
日本ではまだないです。「T.様々な商品を卸値で提供」と対立するビジネスモデルです。
以下のようなサイトがあります。
WORLDWIDEBRANDS
Hienote
比較のポイントとして
情報量
商品提供者の与信管理
機能性
の3点を挙げました。
情報量
できるだけ多くの商品提供者の情報を集めているディレクトリのほうが当然便利です。
商品提供者の与信管理
「注文してお金を払ったのに商品を送ってくれない」という事態をできるだけ少なくするために、商品提供者の与信管理をディレクトリ運営者はしっかりと行う必要があります。
機能性
検索のしやすさや連絡の取りやすさなどが挙げられます。中間業者をしっかりと省けているかどうかも重要な比較のポイントになっているようです。
ディレクトリに中間業者が入っていると、中間業者が入っている分だけ卸値が上がってしまい、ユーザーの利便性が損なわれることになります。
現状は「U.オリジナル商品の製造販売」がサービスを開始しており、「T.様々な商品を卸値で提供」はこれからサービスを開始するところが多いです。
8,9,10月で各社が順次サービスインするので、様々なDSPを比較検討して、使いやすいものを見つけましょう。DSPを比較する際に今回の記事が少しでも皆さんの役に立てば幸いです。
長くなりましたが最後まで読んでくださった方ありがとうございます。
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DS会議の内容 3 〜ドロップシッピングの今後〜
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