1.ドロップシッピングの現状
2.ドロップシッピングのサイトの分類
3.ドロップシッピングの今後
の3つめです。
1.ドロップシッピングの現状
2.ドロップシッピングのサイトの分類
を読んでいない方は合わせてどうぞ。
3.ドロップシッピングの今後
※注 この記事では「ドロップシッパー」を「ドロップシッピングを活用して販売を行う人」という意味で使っています。
3つの段階に分けて考えています。
1.各社サービスリリース(8,9,10月)
2.多様な販売方法が可能に
3.海外の商材も販売可能に
1.各社サービスリリース
各社が随時サービスを開始していきます。ドロップシッパーはとりあえずいくつかサービス提供者(以下DSP)のサービスに登録して、それらを比較検討して使いやすいところを使い続けることになります。
早い者勝ち
最初の段階では早い者勝ちになります。ドロップシッパーはDSP上の売れる商材を以下に早く見つけて他の人よりも早く売り始めるかが重要になります。アメリカでebay(最大のオークションサイト)とシステムを連動させているDobaというDSPがあって登録してみたのですが、Dobaの商品とebayを比較してみると、ebay上にDoba経由の同じ商品がたくさん出品されていました。つまり売れる商品にはドロップシッパーが集まってしまい、すぐに売れなくなってしまうということです。同じ商品が無数に出品されていて、とても売れる気がしませんでした。時間がたてばたつほど出品数が増えて売れづらくなり、しかもドロップシッパー間の価格競争になって利幅が減っていきます。なので早い者勝ちです。
DSP側からしてもドロップシッパーを囲い込むのは早い者勝ちになります。アフィリエイトと違って決済機能や発送の仕方が関係してくるため、アフィリエイトのように複数のASPから商材の情報を取ってきて1つのサイトに貼ることが難しいからです。カートの機能を提供せずに、ドロップシッパーは単純に商品の画像だけを使ってもらい、注文が入った後に手動でcsvやxmlなどを使ってシステムに受注情報を入力してもらう形式なら複数のDSPから商品情報を取ってくることも可能かもしれませんが、問い合わせやクレームの対応、返品受付などの窓口が商品ごとに別になってしまうことを考えると、複数のDSPを横断して商品情報を自分のサイトに貼るのはなかなか難しそうです。
なのでDSPもドロップシッパーを囲い込むのは早い者勝ちです。早期にいかにドロップシッパーへ他のDSPと違った利便性を提供して、かつスイッチングコストを高めていくかが重要になっていきそうです。
最初はオークションがメイン
ドロップシッピングを始めたはいいものの、まったく売れないという人が続出すると予想しています。現状の普通のECサイトと競争することになるわけですから、個人がサイトを作って売上をあげるのは難しそうです。それにドロップシッピングの仕組みがわかっていない消費者は個人のサイトから買うのには抵抗があると思います。
なので最初は個人のドロップシッパーはオークションで売ったほうが売れると思います。最初はDSPから商品情報を取ってきて出品している人も少ないので、そこそこ売れるのではないでしょうか。
最初にアフィリエイトと比較検討される
今アフィリエイトをしている方はドロップシッピングも試してみることになると思います。アフィリエイトとドロップシッピングを比較検討してみて、どちらが儲かるかを比較してどちらに労力を割くか決めていくことになりそうです。
よく「ドロップシッピングはアフィリエイトの○○倍儲かる」みたいなキャッチコピーを見かけますが、ドロップシッピングをやってもそんなに都合よく儲かりません。確かにアフィリエイトと比べて利率が高いのは事実ですが、おそらくドロップシッピングのほうが大変で、時間もかかるので、アフィリエイトよりもドロップシッピングのほうがいいとは一概には言えません。どの程度時間をかけて、どの程度本気でやるのかを考えて、どちらが向いているか判断して、自分にあっているほうを選びましょう。
2.多様な販売方法が可能に(11月、12月)
・ブログやRSSなどとドロップシッピングを連携させて、様々な販売方法が出来るようになります。商品数も増えてきてだいたいの商品を扱えるようになります。
・個人のサイトで買うという習慣が徐々に形成されて来ます。ドロップシッピングという言葉も認知されてきます。
・与信管理や問い合わせ対応、返品などの問題が明らかになってきます。DSPは問題を解決するために試行錯誤して、システムを変えていきます。ベンチマークとなるような成功しているDSPが出てきて、他の会社はその仕組みを真似するようになります。
3.海外の商材が販売可能に(来年)
海外の商品が売れるようになる
海外のDSPに登録している商品提供者のうち、日本に発送できる業者を国内のDSPが集めて、海外の商品を販売できるようになります。海外のDSPを単純に日本語に訳して、国外発送が不可能な業者を省けば、システムは難しくないのでほぼそのまま使えそうです。
海外のDSPに国内の商材を登録して海外で販売する
メーカーや卸などが海外のDSPに自社の商品を登録して海外での販路拡大にドロップシッピングを使うようになります。既に海外でECをやっている会社は参入しやすそうです。海外とビジネスをしたことがない業者に対してアドバイスをするコンサルみたいな会社も増えてきます。
中間業者が減ってくる
ドロップシッピングという言葉が認知されてくると、中間業者が非常にやりづらくなります。卸売が減ってきて、小売とメーカーが直接やり取りするようになってきます。DSPも中間業者に該当します。ディレクトリのようなサービスが出てきて、メーカーとドロップシッパーが直接やりとりできるようになります。
ただ、ドロップシッパーを集めたり、与信管理や決済などを代行したりといったことはDSPがすることになるので、DSPが必要なメーカーはそのままDSPを使い続けることになります。
最後に
ドロップシッピングでは商品提供者、DSP、ドロップシッパー、消費者と4つのプレーヤーが存在していますが、それぞれを結びつけるようなサービスや、それぞれに利便性を提供するサービスが新しいビジネスモデルとして考えられます。今後ドロップシッピング関連でDSP以外にもさまざまなビジネスモデルが出てくるでしょう。
今このブログを読んでいる人はドロップシッピングにかなり早い段階から興味を持っている人だと思います。なので是非他の人とは違ったドロップシッピングへのアプローチをしてもらいたいです。普通にDSPに登録して商品情報を取ってきて販売するのではなく、何かしら工夫をして他の人とは違うドロップシッピングの活用法をしてみてください。今ならまだアイデア次第で簡単に先駆者になれます。
また長くなりましたが最後まで読んでくださった方ありがとうございます。
意見、感想、質問などがありましたら連絡頂けるとうれしいです。
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貴重な情報を、ありがとうございました。
完全無料でできるネットショップ構築サービスがあれば検討したいです。
ブログ感覚で店が持ててドロップシッピングできるならやってみたいです。
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契約の仕方にもよりますが、ドロップシッピングにおいては、サービスプロバイダやドロップシッパーも顧客情報を持つことが多いです。
メーカーは商品を送るので当然顧客情報を持つのですが、あくまで配送用の顧客情報です。メーカーは勝手に顧客に対してDM流したりは出来ない契約になっていることが多いと思いますので、心配されているような事態にはならないかと思います。
もちろん契約で縛りが何も入っていない場合は想定されている事態も起こりうるでしょう。ただ、消費者側からすると、ECサイトで買い物したら、いきなり別の知らない会社から連絡が届くっていうことになってしまうので、消費者が混乱してしまうと思います。